ヒマつぶし情報
2019.05.24
メンバーの推し本&曲から『ぜんぶ君のせいだ。』の【病み】を覗いてみた
このインタビューは2019年4月25日発行vvマガジンvol58に掲載された記事の転載です

”病みかわいい”をビジュアルコンセプトにするIDOLユニット「ぜんぶ君のせいだ。」。
人間の心の奥底にある病みを探求するという、なんともアイドルらしからぬ独特な世界観でファンを増やしている彼女たち。
不思議と惹きつけられるぜん君。の”病み”はどこから来てるの? ってことで、ぜん君。メンバーが影響を受けたかもしれない推し本と、4月28日開催の単独ライブに向けて推し曲を紹介してもらいました!
同ライブにて”ぜん君”を卒業する咎憐无ちゃんは最初で最後のVVM登場。
本当にありがとうございます、そしてお疲れさまでした~~!
如月愛海ちゃん

MUSIC
『 Cult Scream』
一人一人の歌うパートが長くなったことによって、4人の異なる声や感情がわかりやすくなり、さらに君宛の気持ちが溢れているアルバム『NEORDER NATION』。
そんななかでも、私が1番おすすめしたいのは『Cult Scream』です。
この曲はぜん君。
LIVEのなかでもかなり映える曲で、疾走感と消失感が交互に現れては、笑って過ぎ去る感情の入り乱れが激しい曲。
ぜんぶ君のせいだ。が前へ進もうと踏み込んだ足に、更に弾みをつけた今の私たちにとって、未来を見据える大事なアルバムになっています。
BOOK
『うみべの女の子』(著)浅野いにお/太田出版
焦燥とSEXと人の死と、意外と何があっても世界が回ることを教えてくれる、そんな本。
作中にある、『俺はセックスなんてしていい奴じゃないのに~~』からのページを待ち受けにしてたくらい好き。
咎憐无ちゃん

MUSIC
『 Egoistic Eat Issues』
このアルバムはとがれが加入して初めてのアルバムです。
加入して早々11曲も自分の声が入ったアルバムができるのはとてもうれしかったです。
『独白園』ではじまり、『おもひうた』でおわるのも、これからのぜん君。への可能性と、何があっても強く進んでいくという意思を感じて、させるアルバムだと思いました。
また、患いさんとともに遊べる曲もいくつかあって新しいライブパフォーマンスが一気に増えました。
BOOK
『 GANTZ』(著)奥浩哉/集英社週刊ヤングジャンプ
とがれは全然漫画とかに詳しくなく数少ないなかで選ぶと『GANTZ』が好きです。
『GANTZ』は唯一映画もアニメも漫画も観ていて、何回観てもおもしろくて飽きないです。
漫画の絵のクオリティも高くて見入ってしまうのも好きなポイントです!
一十三四ちゃん

MUSIC
アルバム『アニマあにむすPRDX』の『フィリアフィリア』は、個人的にLIVEで表現するのがとてもたのしくて好きな曲のひとつです。
求めてもがき苦しみながら枯渇している何か(自分自身あるいは何か)、曲終盤に近付くにつれて焦燥感も上乗せして、どんどん狂っていくさまを表現できるようにしています。
顔も体裁も何もかも取り繕わずに、ただ己の欲望や内にある黒いものをこの曲でなら曝け出せるところも好きです。
BOOK
『 町田くんの世界』(著)安藤ゆき/集英社マーガレットコミックス
『町田くんの世界』は読むと心が癒されて、少しだけ人間や世界を好きになれる漫画です。
疲れたなってときによく読みます。
ごちゃごちゃせずにサラッと見れる絵のきれいさもとてもいいし、基本は1話完結型なのも読みやすいです。
ましろちゃん

MUSIC
『 やみかわIMRAD!』
ぜんぶ君のせいだ。の始まりを感じイブ初ワンマンでやった曲たちが詰め込まれている思い入れもある一枚です。
初期の「病みかわいいってなんだろう?」を忠実に模索している感じが、今聞くとかわいらしいなあと思うし、女の子や病みかわいい子たちのデフォルトみたいな1枚で、一番日常の感情に合うというか、生多いかなって思います。
BOOK
『 BLUE GIANT』(著)石塚真一/小学館ビッグコミック
ジャズを弾くサックスプレーヤーのきているときに頻繁に生まれる何気ない感情の瞬間にリンクできる曲が男の子の話なんですけど、衝動で音楽に出会う高揚感って、人として忘れたくないなというか、そういう大切な衝動をこの漫画や主人公はとても大切に、いつまでも持ち続けていて。
そういうところが好きです

本記事はVVmagazine vol.58に掲載されたものの転載です。